2月は、2つの大きなお知らせがあります。1つは重要で、もう一つは些細なことです。
まず、些細なことから。Gox Rising / Gox RecoveryはMt Goxの再稼働の計画に出資し、債権者に分け前を提供する提案をしました。表面上は、素晴らしいことに聞こえますが、問題は見えてこない詳細にあります。
もし、彼らがMt Goxを再稼働させたいのであれば、これは管財人との話し合いが必要になり、管財人は注意深く提案を我々に代わって評価し、決定を下します。それで終わりです。
彼らは、民事再生後に失われた資産が見つかった時のため、それらがBTC債権者に平等に分配されるように、法的組織が存在すべきであると言っています。私達は賛成しますが、この組織は債権者が保有し、債権者によって運用されるべきだと思っています。Gox RecoveryはICOを提案し、所有権から離れ、債権者に対して特に利益をもたらさずに、彼らをサイクルの中に組み込むことになりますが、それにはいくつかのあからさまな法的問題があり、彼らはそれらから目を背けているように見えます。彼らは、日本国内の顧問から実現できるかの可能性について法的アドバイスを受けてはいないように思え、私はこれは見込みの無い事だと確信しています。
ブロック・ピアス (Brock Pierce)はMt Goxの株式を取得したと主張していますが、これは彼が提供したどの文書によっても実証されていません、そしてその主張の撤回を拒否していることがGox Rising/Recoveryに対しての敵意を集めるようになり、すでに彼らの提案に対して債権者から賛同を得ることは難しくなっていると思います。
そして、今月起きた重要な事についてです。
裁判所の文書により、コインラボが160億ドルの申し立てを行ったことが判明しました。これは、Mt Goxの大部分の資産を吸い上げ、債権者にはほとんど何も残さない事を意味します。管財人によりこれは却下されました。今後これは、”裁定”に似たような評価の段階に入ると思われます。もし、その時点で、起き得なさそうですが、和解されなければ、コインラボはその申し立てに対する訴訟行う事を選ぶかもしれません。これは、分配の手続きを何年か後退させる事になります。
コインラボのアメリカの法律事務所は成功報酬型の事務所であり、(勝てない場合は、報酬も無し)、彼らは何かしらの部分で勝てる算段があってこの件に対応しています。契約内に清算に関する条項があり、黒と白で書かれていて、両方が署名しています。これは5000万ドルに対してです。そして、2個目にアメリカの取引所のユーザーの手数料の一部がコインラボに行くという取り決めがあり、これは支払われていません。そして、他にも推測的な事項が申し立ての中にあります。つまり、ピーター・ヴェセネス (Peter Vessenes)が、アメリカで最初のビットコイン取引所を立ち上げようとしたが、Mt Goxとの提携により、その機会が失われた事に対する損失を被ったという事です。
コインラボは、まずアメリカで取引所を運営するのに必要な法的規則にその時点で則っていたのかという事です。管財人の専門家の見解報告書はそうでは無いといい、コインラボの専門家の見解はそうだと言っています。
この評価過程を追って行く事は、コインラボにとって全く負担がかかりません。ですが、訴訟に関しては裁判所に手数料を払わなければいけません。もし彼らが160億ドルの申し立てを訴訟まで持って行くとしたら、彼らは1500万ドル程を振り込む必要があります。多くの人はこれはコインラボにとっては払いきれないものだと推測しています。この時点で、彼らは手数料に手が届くように、非現実的な要素を取り除くかもしれません。
第三者が私に、彼らがアメリカでピーター、コインラボと彼らの弁護士を相手に行動を取ると言っていますが、今の時点では誰からも信頼できる根拠による提案を聞いていません。
最後に、管財人は民事再生計画の提出予定を、次回の債権者集会の直後まで2ヶ月遅らせました。