我々の最新の民事再生計画を提示するために、管財人と打ち合わせを行うことができました。彼の受け入れを嬉しく思います。
この文書は、掲示板を通した全メンバーと、我々の弁護士と相談して更新したものです。
(以下意訳)
1. 現金債権
審査官による提案により、現金債権は破産時と同様のレートを持つものとする。これは、法的に定められた金利分も含みます。
2. ビットコイン債権
現金債権が分配された後、残りの現金、ビットコイン、ビットコインキャッシュはビットコイン債権者の債権額に応じて分配される。
値段の上下に関わらず、民事再生上ではこれ以上のビットコインおよび、ビットコインキャッシュの売却は行われるべきではない。
3. 混在債権
債権者が、現金とビットコイン債権の両方を持っている場合、上記のように分別して扱われる。
4. 株主の受益
株主に対しては、現金および、仮想通貨の分配は無し。具体的にはJed McCaleb、Tibanne、及び、Mark Karpeles。
5. オルトコイン及び、エアドロップ
2014年以降多数のオルトコイン及び、エアドロップが管財人が保管しているビットコインの秘密鍵から発生しているが、債権者に全ての種別を分配するのは現実的ではないのと、保持する枚数の多さから、取引所で価値を保ったままの売却も難しく、大量のビットコインを管理する秘密鍵を扱うセキュリティの懸念から、ビットコイン及び、ビットコインキャッシュを移動した後に秘密鍵を競売にかけるべきである。
6. 配布スケジュール
手早い分配が民事再生において重要であるため、可能な時点での中間配当を行う計画を支持すべきである。
訴訟に関わる資産については、最悪のケースを想定し分別しておき、終結した時点で残った資産は逐次分配されるべきである。
7. 分配方法
現金
銀行口座への送金、もしくは取引所への送金を可能としたい。
取引所に送金することにより、分配されたビットコインの売りの圧力を一部相殺する効果があるかもしれない。
仮想通貨
取引所、もしくはウォレットのアドレスへの送金が選択できるようにしたい。
取引所
取引所に送ることにより、安全に安く、同時に分配することが可能になる。2018年6月のMtGox Legalで、512名以上の債権者対象の調査ではKrakenが8割以上の支持を得ていました。(次点 : CoinBase、Bitstamp、Binance、GDax/Coinbase Pro)
8. 失われたコインの回収
- MtGoxから盗んだビットコインを洗浄した疑いのあるAlexander Vinnikのアメリカ当局による起訴
- Vinnikの共謀者のアメリカ当局による追跡
- アメリカ当局によるVinnikと共謀者の資産の差し押さえ
- ロシア当局の活動報告
これらにより、さらなる回収は現実的かと思われます。そのため、民事再生案に民事再生終了後にもこれらを債権者が受け取れるような組織の記載が必要です。
この組織に関してはMtGox Legalの大勢のメンバーが賛同しています。(9割以上が運営に賛同、7割以上が計$5,000,000(分配額の0.5%)以上の出資に賛同。)
9.トレード履歴
一部の地域では、MtGoxのトレード履歴を提示することが税務上必要になります。これを適宜参照できるようにすべきです。必要であれば、個別に手数料を取ることも考えられます。
10. 所有証明
銀行等に対しての提出のため、債権者に対して資金の出所証明が提供できるようにする必要があります。
11. コミュニケーション
民事再生に入ったら、四半期ごとに報告と、債権者集会を行ってもらいたいと思います。
12. 自認債権
権利のある債権者の受け取りに障害は作りたくありませんが、MtGoxの資産が日本政府に行くような状況に対しては強く反対します。管財人が存在する債権全てに対して、申請を行う必要があるのは理解していますが、破産時及び民事再生時両方で申請を行わなかった債権に対しては、異議を申し立てたいと思います。
破産時には申請され、民事再生時には申請されなかった分に対しては、異議を申し立てるのは難しいため、権利が失効するまで(10年かかるのであれば、それだけの間)、保管され、その後分配されるようにしたいと思います。
繰り返しますが、MtGoxの被害者ではない、日本政府、及び第3者に資産が行くようなことに対しては強く反対します。
13. その他考察事項
現時点で集めた情報から、我々に重要な条件、提案、及び要求を作成しています。これらは今後の情報により、追加、変更されることがあります。
内容に関しては、オープンな議論を行いたいと思います。我々は、[email protected] にて問い合わせることができます。
Andy pag, MtGox Legal