(原文はこちら。翻訳ミスはご了承ください。)
免責事項 : このブログの記事は一般的なMtGoxの破産についての情報としてのみ用意されたものです。ここにある情報は法的なアドバイスではなく、そのように捉えて振舞うべきではなく、また情報が最新でない可能性もあり、予告なく変更される可能性もあります。
今までの得た法的アドバイスから察するに、民事再生のみが公平な分配をするための方法だと思われます。破産法は乗り越えるのには難解すぎるとのアドバイスがありました – 隙間を縫っていく余地はないでしょう。また、事後にマークを訴えるのにも問題がありそうです。もし、彼の原因だと証明することができても、彼がどれだけ非難されるべきという判断は付けづらいです。(債権の分配が遅延されてきたことによる機会損失は、彼が処理にかかる時間を決めているわけではないので、彼のせいにすることはできるでしょうか? – そこに元々機会があったという扱いにはならないでしょう。) – これについては私と言い争う必要はありません、日本の裁判官と言い争わなければいけません。
私たちはこれから民事再生に向けて進んで行きます。別の債権者の弁護士(西村あさひ法律事務所の福岡弁護士)が民事再生の申し立てをし(www.mtgox-creditors.com を参照ください)、私たちの弁護士も協力しています。福岡弁護士の顧客はリチャード・フォルソム(Richard Folsom)、ロジャー・ヴァー (Roger Ver)とダニエル・ケルマン (Daniel Kelman)と、多分もう一人です。
ダニエルと話をしましたが、彼は率直で協力的で、お互い協力し合おうと思っています。
裁判所は申請について確認をするために審査官を任命しました。彼らは民事再生が、確実に、そして法に則って行われるように見極める必要があります。これは単純なことではありません。
福岡弁護士と関戸弁護士はそれぞれどのようにこれが達成できるかという別々の考えを持っています。一部については同様ですが、他に関しては別の方法を採っています。どちらにしても、両弁護士に対して審査官は耳を傾け、どちらが正しいのかは重要ではなく、審査官にとって問題の無い案が出てくれば良いのです。
一番の違いは、関戸弁護士は確実な分配を行うために、取引所がスポンサー企業として存在してれば審査官は納得するだろうということと、福岡弁護士は(私が理解する限り)分配を解決できるに足りる技術的見解を示せば今の時点で納得させることができるだろうということで、民事再生が許可された時点で、それ以降の細部については計画していけば良いだろうということです。
クラーケン取引所はスポンサー企業としての要求を満たせるのであれば、手助けをしたいとのことです。また、他の取引所にも連絡を入れてあります。
また、私が理解している範疇では、ある責任問題が審査官によって解決されなければいけないと思っています。もし、民事再生が裁判所により許可されたのであれば、債権を分配するために設立された団体は、それが存在する前についての責務は負わないということです。なので、Mt.Goxがした、してないことについてはこの団体へ訴えることはできません。ですが、逆に言えば、それはMt.Goxについて不平がある人たちは、民事再生を開始した管財人を訴えようとするかもしれません。(曖昧な表現ですが、現実とはかけ離れていないでしょう。)その結果、管財人が民事再生に反対し、裁判所に強制的に最終決断をさせ、彼に責任の無い状態へ仕向けるでしょう。どのように強いるかは、誰にもわからないですが。
関戸弁護士は、コインラボ (Coinlab)の件に関しては、解決していなくても民事再生は開始できるとのことですが、私の理解では、福岡弁護士はそうは思っていないように取れます。
法的には、民事再生は全ての申告について再評価をする必要が出てきます。ですので、未申告の人たちは、再度申告する機会がじきに与えられるでしょう。弁護士からは申告済みの分に関しては、自動で再度承認され、そして申告ができる猶予が債権者には与えられるでしょうという期待が持てる話は来ています。既存の承認済みの申告が減らされることについては、これらは大半は小さな申告であると思われるため、大した量にはならないかと思います。時間軸で言えば、さらに遅延を起こすことになるでしょう。
時間軸で言えば、期日はありませんが、審査官との調整は2月まで続くかもしれません。そこは誰にもわからないです。もし、審査官がこの申請を却下すれば、裁判所はこれ以上の申請に取り合う可能性は低く、破産手続きへ進んでいくこととなるでしょう。